新電力会社とは

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新電力会社を詳しく解説

段階的に市場開放した経緯

電力市場は段階的に規制緩和が実施されており、商業施設や工場向けの高圧部門はすでに自由化がスタートしています。

2000年から電力小売事業への新規参入はスタートしており、既存の電力10社と区分して「新電力」という名称で呼ばれています。

新電力は、特定規模電気事業者という正式名称があり、従来はPPS(Power Producer and Supplier)という呼び名がありました。

PPS・新電力として経済産業省資源エネルギー庁に届け出を行っている会社は700社以上であり、すでにさまざまな事業を展開しています。

PPSの多くが、大手製造業や資源エネルギー企業であり自社工場向けの発電施設を他社へ開放するところから事業をスタートさせている場合が多いです。

実績やノウハウは豊富

PPSは、契約電力が50kW以上である場合、東京電力といった既存電力会社以外の新電力会社と自由に契約することが可能となっています。

小規模の電力契約である一般家庭向けの電力供給契約に関しては2016年に自由化がスタートする予定ですが、新電力はすでに商業・工業のあらゆる場面で電力供給を行っている実績があります。

新電力の中から、2016年電力自由化当初から事業を展開するところも少なくなく、事前登録された小売電気事業者にも名を連ねています。

電力自由化によって、既存の電力10社と新電力の各社、そして今回の自由化から完全に新規参入する事業者との三つ巴の競争が予想されています。

新電力はこれまで培ったノウハウを武器に、安定した電力供給の実現が売りとなっています。

国内の主な新電力会社一覧

特定規模電気事業者 特徴
ダイヤモンドパワー 中部電力が80%、三菱商事が20%出資して設立
丸紅 大手商社であり世界23ヶ国と売電契約を結んでいる
イーレックス バイオマス発電によって新電力の中でも高い存在感
新日鉄住金エンジニアリング 製鉄大手が提供する新電力であり火力発電所を保有
エネット NTT・東京ガス・大阪ガスの3社が設立した新電力
サミットエナジー ガスタービン発電・バイオマス発電が主力の新電力
大王製紙 地球環境保護にも有効なバイオマス発電の電力事業
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