夜間はお得?
「電気料金は、なるべく夜間に利用する方がお得である」といった話を聞いたことがある方は多いでしょう。
実はあまり知られていませんが、電力会社はお客様の家庭ごとに複数の料金体系を提供しており、電気の利用方法に応じて最適な料金プランが異なってきます。
「夜間や夜中に利用する方がお得」となるような夜得プランも存在しているため、このプランを利用中のお客様は、朝や昼間に電気を消費せず極力夜中に利用すると電気代を節約することが可能です。
しかし、多くのお客様が、一般的な「従量電灯プラン」を選択しているため、どの時間帯に利用しても電気代は一定となっています。
まずは、契約している料金を確認するところからスタートしましょう。
夜得プラン
地域によって電力会社が異なるため、料金体系やプラン名も異なりますが、首都圏をカバーしている東京電力の場合、「夜得プラン」によって夜間の電気料金を安く抑えることが可能です。
夜得プランは、夜9時以降、朝5時までの時間帯がお得になる料金プランであり、昼間は仕事で外に出ているサラリーマンや夫婦共働きの家庭に最適とされています。
昼間の料金は、1kWhあたり24円3銭(90kWhまで)で提供されていますが、夜間の時間帯は1kWhあたり12円48銭と半額まで減らすことが可能です。
ご家庭で通電開始時間帯をコントロールできるタイプの電気温水器を使用している家庭の場合は大幅に節約することも可能となっています。
ファミリー向けプランも
他にも、東京電力では「半日お得プラン」も設定しており、夜9時以降、朝9時までの時間帯で電気を多く利用する家庭向けとされており、夜得プランよりも平常時は高い1kWhあたり28円38銭(90kWhまで)で提供されていますが、夜間の時間帯は夜得プランと同様の1kWhあたり12円59銭という料金設定がされています。
子供が小さく、早朝から料理や家事をするファミリーの場合は、半日お得プランを選択することで賢く節約することも可能となっています。
ここでは既存の電力会社を例に挙げてきましたが、電力自由化以降は新電力においても朝と夜で料金プランが異なる料金設定が行われることでしょう。
ご家庭のライフスタイルと料金プランを照らし合わせて最適なプランを選んでいきましょう。