新電力会社を選ぶ上でのリスク
倒産のリスクについて
新電力と契約するにあたって、不安や疑問が生じるポイントがいくつか存在します。
最初に思い浮かぶのが、仮に「新電力が倒産してしまった」場合に問題なく電力を供給してもらえるかという課題があります。
まだ一般家庭向けの電力自由化はスタートしていませんが、非常に多くの企業が参入を計画しており、競争の激化に伴う業績の悪化や倒産する事業者が出てくる可能性は高いです。
国は電力自由化の制度設計として、もし仮に新電力が倒産してしまった場合、最終保障約款に基づいて電気を供給する義務を付しており、倒産しても突然電力供給がストップするような事態を避ける仕組みとなっています。
停電のリスクについて
近年頻発している大規模な自然災害は、地震や洪水といった形で私たちの生活を脅かしています。
自然災害が発生するとライフラインの寸断によって、電気・ガス・水道といった重要なインフラが打撃を受けてしまいます。
新電力と契約している場合、こうした自然災害が原因で停電が発生してしまったらどう対処するのでしょうか。
新電力と契約していても、送電線については既存の送電線を介して行っており既存電力会社が復旧作業にあたることとなっています。
また、新電力会社と既存電力会社の間で契約が締結されており、トラブルなどによって停電が生じてしまった場合は既存の電力会社会社が電気を供給こととなっています。
安心の設計
新電力から電力を購入する場合は、家やマンションに導入のための工事が必要となるケースもありますが、基本的には今までの送電網によって電気が届けられる仕組みとなっています。
大きな工事が必要となるケースはないため安心して導入することが可能であることと、途中で他の新電力や既存の電力会社に契約を乗り換える場合も、大きな工事や作業が必要となる手間は生じない計画となっています。
新電力と既存電力会社がトラブルや自然災害でお互いに電力を融通し合う契約として「バックアップ契約」が締結されており、一般消費者が安心して利用出来る設計となっています。
新電力だからといって不安を感じることや、不安定な供給となることはないので安心してください。